ナトリウム電池が未来を拓く丨維科技術、ナトリウム電池の技術革新で多様なエネルギー需要に対応

2025-03-20

2025 年 3 月 17 日から 19 日にかけて、電池世界オンライン主催の「第 3 回中国ナトリウムイオン電池フロンティア技術・産業発展フォーラム」が長沙で盛大に開催されました。本フォーラムは、開放的で共有可能な業界交流プラットフォームを構築し、ナトリウムイオン電池の技術革新と産業化プロセスを推進することを目的としています。新エネルギー・ナトリウム電池分野をリードする企業の一つとして、維科技術はフォーラムへの参加を招待され、自社のナトリウム電池技術紹介を行いました。最新の技術開発成果と多シーン応用実践を詳細に解説し、業界と市場から高い関心を集めました。

3 月 18 日午後、維科技術のナトリウム電池研究開発責任者である孫珊珊博士がフォーラムにて基調講演を行い、ナトリウム電池の開発背景、技術突破及び多シーン応用について紹介しました。特に同社が重点的に研究開発している「超高安全性ポリアニオン系ナトリウム電池」と「超高倍率円柱型ナトリウム電池」の性能上の優位性及び市場応用について詳述しました。

まず、孫博士は維科技術のポリアニオン系ナトリウム電池における超高安全性能について説明しました。その安定した材料構造と先進的なプロセス設計により、熱暴走のリスクを根本から低減しています。過充電、短絡、圧縮、針刺し、熱暴走などの極限テストにおいて、卓越した安定性を示しています。同時に、高いエネルギー密度と超長サイクル寿命を兼ね備え、超低温環境下でも優れた性能を発揮し、-40℃の極限低温でも 90% 以上の容量を維持できます。孫博士はさらに、維科技術が現在量産している S シリーズポリアニオン系ナトリウム電池製品を重点的に紹介しました。これらの製品は、エネルギー密度、サイクル寿命及び電気性能指標においていずれも業界リードレベルにあり、高安全性が必要な蓄電分野や特殊機器の動力供給分野に幅広く適用されています。

   その後、孫博士は維科技術が開発する超高レート円筒型ナトリウムイオン電池の詳細について解説しました。本品は45Cを超える高レートパルス放電性能と、優れた長寿命特性・安全性を両立しています。更に、世界で初めてフルタブ構造技術をナトリウム電池に採用したことで、内部抵抗を従来比で約70%低減し、放熱性能も大幅に向上させることに成功しました。これにより、大電流放電時の温度上昇を35%以上抑制できる特性を有しています。